勝武士、高熱も保健所につながらず 区長「調査に協力」

 新型コロナウイルスに感染して死去した大相撲力士、勝武士(しょうぶし)は江東区にある高田川部屋に所属していた。発症の当初、区保健所への電話がつながらなかったという指摘について、山崎孝明区長は14日の記者会見で、保健所は週末で休業日にあたり、電話には都の健康相談番号を案内していた、と説明。今後、都が検証や調査を行うのであれば「どこに不備があったか、調査には協力する」と話した。

 日本相撲協会によると、勝武士は4月4日ごろから高熱が続いたが、受け入れ先の医療機関が見つからなかった。師匠らが保健所に電話をかけ続けたが、つながらなかったという。

 北村淳子保健所長は「区に直接の連絡を受けたとは把握していない」と話した。区は10日に感染を把握。その後、高田川部屋の関係者を濃厚接触者として調査したという。(柏木友紀)

新型コロナウイルス感染をめぐる勝武士の経緯

4月4~5日 38度台の発熱。師匠らが保健所に電話をかけ続けたが、つながらず

  4~6日 近隣の複数の病院に依頼したが、受け付けてもらえず

  8日 熱が下がらず血痰がみられたため救急車を呼んだが、なかなか受け入れ先が決まらず、夜になって都内の大学病院に入院。簡易検査の結果は陰性

  9日 状態が悪化し、別の大学病院へ転院

  10日 PCR検査で陽性と判定

  19日~ 症状が悪化し、集中治療室で治療を受ける

5月13日 死亡

※日本相撲協会の発表による


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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