北九州市の工藤会系組事務所を撤去 トップら出身母体の事務所消滅

 福岡県警は6日、特定危険指定暴力団工藤会の中心的組織である田中組が、北九州市小倉北区片野4丁目の事務所を撤去したことを確認し、発表した。田中組は、工藤会トップで総裁の野村悟被告(76)=殺人罪などで一審死刑判決、控訴中=や、ナンバー2で会長の田上不美夫被告(66)=同罪などで一審無期懲役判決、控訴中=が組長を務めたほか、多くの工藤会幹部の出身母体となっている。

 県警組織犯罪対策課によると、田中組事務所は9階建てマンションの一室で、工藤会幹部が所有し、2000年2月から使用していたという。15年2月からは暴力団対策法に基づいて使用制限命令を出し、組員の集合や指揮命令のために使用することを禁じていた。

 県警は、使用制限命令を出して以降、工藤会に自主的な撤去を求め、工藤会は昨年2月に了承した。事務所として使用できなくなった上に、固定資産税などの維持費が負担になることから、撤去したとみている。県警によると、3月に事務所の所有権が県内企業に移り、県内企業は事務所を含むマンション全20室を購入したという。

 野村被告らの逮捕に踏み切っ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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