北朝鮮「衛星」打ち上げ警戒、沖縄にミサイル迎撃部隊の配備進む

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小野太郎 国吉美香 成沢解語

 北朝鮮の軍事偵察衛星の打ち上げに備え、自衛隊がミサイル迎撃のための部隊を沖縄に展開する準備を進めている。22日の破壊措置準備命令を受け、石垣島石垣市)、与那国島与那国町)、宮古島宮古島市)に航空自衛隊の地対空誘導弾「PAC3」の部隊を配備する方針だ。

 北朝鮮はこれまで、人工衛星の打ち上げを名目に弾道ミサイルを2009年4月、12年4月、同12月、16年2月の4回発射した。このうち直近の3回は南方向への発射だったため、今回の命令では沖縄県に迎撃ミサイル部隊を展開することなどを命じている。

 地元の関係自治体によると、空自の輸送機などが23~24日、与那国島と石垣島にPAC3に関連する車両を輸送した。与那国島へのPAC3の展開は初めて。今後、船舶による輸送も調整されているという。宮古島にも25日以降、関連する車両が輸送される見通し。

 自衛隊の担当者らは24日、沖縄県庁を訪問し、溜(たまり)政仁・知事公室長と面会した。出席者によると、PAC3の部隊を石垣島、与那国島、宮古島の自衛隊施設内に配備すると説明し、港や空港の使用について協力を求めた。

 沖縄県によると、防衛省から沖縄本島の中城湾港を使用したいという照会があったが、貨物船などの利用でしばらく空きがなく、入港が難しいという。

 自衛隊は石垣市、与那国町…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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