北海道サンマ高値で築地焦り「買ってみますけどね」(日刊スポーツ)

「庶民の味」はいずこへ-。北海道厚岸町の地方卸売市場で24日、棒受け漁で取れたサンマの初競りが行われた。1キロ当たりで昨年の2516円を大幅に上回る、1万1880円の高値となった。 厚岸町内の鮮魚店では初物として扱われたが、1匹1200円の価格のサンマまで登場。安くても同480円と、もはや一般家庭では手の出ない“高級魚”の価格となっている。 今年の初水揚げは約900キロで、昨年(約40トン)の2%程度にとどまった。温暖化など気候の影響も指摘される中、主力である棒受け網漁の「不漁」でサンマの値段がどこまで上がるのか、市場関係者の間では心配する声も漏れる。 この日の北海道での初競りを受けて、東京・築地でも緊張が走った。築地場外で鮮魚の老舗「三宅水産」3代目の三宅正人社長は「うわっ、高いなぁ」と、つぶやいた。昨年は豊洲市場での初競りで1本2000円だったそうだ。「昨年は1週間で1本1500円まで下がったけれど、しばらく同500~600円だった。それを考えると、今年の1本は『ン千円』だろうなぁ…。今のままでは予測がつかない」と、三宅社長は腕を組んだ。 市場原理もあり、高値でなかなか売れないとなると値もじわじわと下がってくると予測されるが、サンマは今年、庶民の口に入るのか。三宅社長は「もうすぐ、豊洲市場での初競りがある。初物だからウチは買ってみますけどね」と真剣な表情で話した。【寺沢卓】

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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