北海道拓殖鉄道、半世紀経て資料発見 図面集を限定発売

 かつて、北海道十勝地方の新得町と上士幌町を結んでいた私鉄の「北海道拓殖鉄道」(拓鉄)。地方の私鉄らしい個性豊かな車両が走っていた。廃線から半世紀以上が経った最近になって、所属車両の図面などが見つかり、関係者を驚かせている。拓鉄の歴史を知ってもらい、資料の少ない拓鉄車両を鉄道ファンにも楽しんでもらおうと、関係者が資料を図面集にまとめ、7月末から限定販売される。

 拓鉄は十勝北部の開発を目的に1923(大正12)年に設立された。28(昭和3)年、新得―鹿追間で営業を開始。農林産物輸送や地域の旅客輸送を担い、最盛期は新得―上士幌間の約54キロに路線を延ばして運行した。しかし、設備の台風被害や木材輸送のバス転換などにより、68年に全線が廃止された。

 拓鉄は現在も新得町に本社を置き、物流会社として存続している。また、系列の「北海道拓殖バス」(音更町)が、十勝地方の主要バス会社として、地域の足を担っている。

 2019年、拓鉄が新得町の…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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