博多駅に新幹線ホテル 台風で足止め、疲れた人々が仮眠

 大型の台風17号の強風のため、JR山陽新幹線は22日午後9時20分ごろから運転を見合わせた。福岡県から山口、広島、岡山まで見合わせ区間は広がり、運転を再開したのは翌23日の午前2時。福岡市のJR博多駅には「列車ホテル」が用意された。

 午前3時すぎ、遅れていた列車が次々と、列車ホテルが用意された博多駅のホームに到着した。疲れ切った様子でスーツケースやお土産袋を持って降りた乗客は、JR西日本が用意したおにぎりやお茶を並んでもらい、列車ホテルへ。16両編成1本では足りなくなり、午前4時半にはさらに1本を追加。約750人が仮眠をとった。

 小学生の子どもと2人で大阪へ行ってきた帰りだという福岡県久留米市の40代の女性は「大変です。疲れました」と言葉少なにお茶を受け取って、列車ホテルへ。結婚式に出席し熊本から戻る途中だった大阪市の会社員の男性(29)は「もうとっくに大阪まで着いているはずなのに……」とスーツに白いネクタイ姿で赤い目をこすった。

 22日の午後11時54分に到着予定だった最終ののぞみ59号が博多駅に着いたのは、23日午前4時45分だったという。

 JR西日本のまとめでは、2本が運休、60本に最大で6時間16分の遅れがでて、2万9500人に影響が出た。(大森浩志郎)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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