原発事故から11年、解体予定だったコメリ 「化学反応」呼ぶ倉庫に

 東京電力福島第一原発の事故で営業停止になって以来、手つかずになっていた福島県飯舘村のホームセンター「コメリ」。解体予定だった建物が11年以上の時を経て、今年11月に「図図倉庫(ズットソーコ)」として再スタートを切った。村に関わる人たちが出会ったり、地域再生のアイデアを出し合ったりする場にしたいと、村外出身の2人が挑んでいる。

 村を東西に走る県道12号を東に進むと、倉庫風の建物の上に色あせた風見鶏が見えてくる。

 インターネット環境が整ったシェアオフィスやトレーラーカフェ、展示スペース。点在する地球儀、天体望遠鏡、ミシン台やソファ。約1千平方メートルの建物内には、仮設住宅で使われていたログ材や農業用ハウスの骨組み、廃校になった村の小学校の備品が使われ、新しさと懐かしさが同居する。見学に来た女性は「何かを『企てる』のに、もってこいの場所ですね」と楽しそうだ。

 コメリ本社(新潟市)による…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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