参院選「特定枠」候補の葛藤 選挙運動なし…でも「当選確実」

 参院選の公示日が迫る中、活動をあえて控える立候補予定者がいる。比例区に導入されている「特定枠」に名を連ねる予定の自民党の候補者だ。

 参院選で二つの県が一つの選挙区となった「合区」は、当選者が1人。対象の「鳥取・島根」「徳島・高知」の両選挙区では一方の県から代表者が出せないことから、自民が救済策として導入を主導したのが「特定枠」だ。

 特定枠の候補者は、得票に関係なく優先的に当選できるが、個人としての選挙運動が制限される。選挙事務所の設置やポスターの掲示、ビラの配布、個人演説会の開催も認められない。選挙の「七つ道具」も手渡されない。

 徳島・高知選挙区で、自民は今回、徳島が地盤の現職を公認。前高知県議で新顔の梶原大介氏(48)が特定枠に回る。前回は徳島が地盤の現職が特定枠に回った経緯がある。

 5月下旬に高知市内であった、徳島・高知選挙区で3選を目指す自民現職の事務所開き。この選挙区で前回当選した参院議員の高野光二郎氏(47)はあいさつで、選挙区の立候補予定者への支援を求めた後、こう述べた。

 「特定枠というのは、梶原大…

この記事は有料会員記事です。残り1175文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

参院選2022

ニュースや連載、候補者の政策への考え方など選挙情報を多角的にお伝えします。[記事一覧へ]

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment