古墳に穴、埴輪無くなり戻る 接着剤でつぎはぎ 奈良

 国史跡の大塚山古墳(奈良県河合町)で二つの穴が掘られ、円筒埴輪(えんとうはにわ)2体が抜き取られる事件があった。町が3日、発表した。埴輪1体の破片は5日後に現場付近に戻され、もう1体は約1カ月後に接着剤でくっつけられた状態で置かれていた。県警が文化財保護法違反の疑いで調べている。

 町教育委員会などによると、大塚山古墳は全長197メートルの前方後円墳。5~6世紀ごろに造られたとされる。被葬者は不明だが、大和政権の中枢に近い有力者の墓とみられる。ほかの七つの古墳と共に1956年に国の史跡に指定されたが、自由に立ち入ることができた。

 現場は古墳後円部と前方部のくびれ付近。4月26日に見学にきた男性が直径約30センチ、深さ約40~45センチの二つの穴などを見つけ、翌日に町に連絡。町職員が埴輪2体がなくなっているのを確認し、県文化財保存課や県警に通報した。

 5月1日、穴から約3メートル…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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