古墳愛語り合う まりこふんさんと17日にイベント

 古墳への愛を歌うシンガーのまりこふんさんが設立した「古墳にコーフン協会」が、全国の古墳の魅力を紹介するオンラインイベントを開いた。有名な古墳ではなく、地域の知る人ぞ知る古墳の魅力を語り合った。まりこふんさんは17日に朝日新聞の記者サロン「空から見よう! いろんな古墳」にも参加する。

 古墳にコーフン協会は古墳をカジュアルに楽しむをモットーに2013年に設立。現在は東北から九州まで17の支部がある。イベントは協会の総会を兼ねて3日に開かれた。

 総会では各支部が5分間の持ち時間で地元の古墳の魅力をプレゼンした。北九州支部は地元の古墳巡りのドライブコースを案内。お気に入りの古墳の石室の中で撮影した写真や小学校の校庭にある橘塚(たちばなづか)古墳(福岡県みやこ町)を紹介した。

 茨城支部は石室内に文様が描かれた装飾古墳の虎塚(とらづか)古墳(茨城県ひたちなか市)を解説。支部長が特技のイラストを使って石室内の様子を再現。さらに昨年の総会で描いたイラストが市の文化財担当者の目にとまり、虎塚古墳を擬人化したイラストを特別展に提供したという。

 日本一古墳が多い兵庫支部は姫路市の古墳に絞って解説。「姫路の石舞台古墳」として地元で有名な見野10号墳や箸墓(はしはか)古墳(奈良県桜井市)のようなきれいな前方後円形をしている瓢塚(ひさごづか)古墳を写真とともに紹介した。

 イベントの途中には、協会の名誉会員で、ミュージシャンのウルフルケイスケさんがVTR出演し、古墳をテーマにしたギターの弾き語りを披露。「コロナが終息したら、みんなで古墳をもっと楽しもう」とエールを送った。まりこふんさんの生ライブもあり、京都府与謝野町の古墳公園のゆるキャラのテーマソング「はにごんのタンゴ」や奈良県明日香村のキトラ古墳の「続キトラ永遠に…」などを歌った。

 参加者の古墳への思いは止まらず、当初の予定を1時間以上オーバーして4時間に及んだ。まりこふんさんはイベントを振り返って、「全国には面白い古墳があることを改めて知ったので、早く墳活(古墳巡り)を再開したい」と話した。

 朝日新聞は17日午後2時から、オンライン記者サロン「空から見よう! いろんな古墳」を配信します。まりこふんさんと記者がヘリに乗って大山(だいせん)古墳(伝・仁徳天皇陵、堺市)や箸墓古墳(奈良県桜井市)など関西の古墳を巡りました。その映像をもとに魅力を語ります。

 視聴は無料。朝日新聞デジタルの会員登録が必要です。申し込みは募集ページ(https://ciy.digital.asahi.com/ciy/11004029、別ウィンドーで開きます)またはQRコードから。締め切りは17日午後3時。質問も受け付けます。(田中祐也


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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