台風で停電でも温かいごはん パック活用、鍋でも炊ける

 もし停電や断水になったら、どうやって食事をつくればいい?

 家電を使わず、温かいご飯を用意する方法を覚えておくと便利です。

パックご飯はどうする?

 買い置きしていた「パックご飯」を、電子レンジで温められないとしたら……。

 パックご飯はコメのでんぷんがボソボソした状態になっているので、冷たいままではおいしくない。温めることで、軟らかな状態に戻る。温める方法は電子レンジ以外にもある。

 メーカーのサトウ食品(本社・新潟市)に聞くと、「鍋に湯を沸かし、その中で温めてください」。飲用水でなくてもかまわない。インスタグラム(https://www.instagram.com/p/B15uhc7jmsK/?utm_source=ig_web_button_share_sheet)で動画も公開している。

 パックごと温めるなら、開けずにフィルム面を上向きにして、沸騰した湯に入れ15分ほど。容器が熱で変形するため、鍋に直接当たらないよう注意する。小さな鍋に何個も詰め込むのはすすめられないという。

 「パックから出し、熱に強いポリ袋に移してから温めると時間の短縮になります。取り出してから袋ごと握ればおにぎりにもできます」

 また、チャーハンや雑炊にするなら、パックから出した状態で、そのまま炒めたり、汁の中で煮たりすればいいという。

鍋でご飯を炊くなら

 電気炊飯器が使えないとき、鍋でご飯を炊く方法を知っておくと役に立つ。土鍋でなくても、深めでふたのあるものを使えばうまくいく。米2合(1合は180ml)で茶わんに5杯ほどのご飯ができる。

<鍋ご飯の炊き方>

 ①米を洗い、ざるにあげて水気を切る。水が貴重な場合は、洗うのを省略してもよい。米を鍋に入れ、水を加える。水の量は米の容量の1.2倍。米2合には430mlを加える。そのまま30~60分置く。

 ②鍋にふたをして点火する。火加減は弱めの中火。6~7分で沸騰してきたら、ふたがカタカタいって水が噴きだす状態を30秒ほど続けてから火を弱める。そのまま、タイマーをかけて10分加熱を続ける。

 ③中火に強めて10秒、鍋の中の温度を上げてから火を止める。そのまま10分蒸らす。炊けたごはんをしゃもじで鍋底から混ぜ、軽くほぐす。ふたの内側の水滴は鍋の中に落ちないように拭く。ふきんをはさんでふたをする。

(連載「ごはんラボ」から)

 小分けして冷凍しておいたご飯の場合もパックごはんと同じく、袋に入れて湯で温めるか、ラップごと蒸せば、温かいご飯が食べられる。半解凍してから小さく割れば、加熱時間の短縮になる。

食事づくりのヒント

 ほかにも水やカセットコンロのガスを無駄なく使うアイデアはないだろうか。

 料理メモ筆者の料理研究家・渡辺あきこさんは、「お湯でご飯を温める時に、別の袋に切った野菜やイモを入れて加熱したり、缶詰を温めたり。袋にほぐしたキノコにバターとしょうゆを入れて温めれば、一品できてしまいます」。

 これなら飲用水でなくてもよく、湯が汚れないので別の用途に使うこともできる。「材料を小さめに切れば火が通りやすい。蒸したイモや野菜を食べる時、マヨネーズやケチャップにそれぞれしょうゆをちょっと混ぜてたれを作れば、ホッとする味になります」

 同じく料理メモ筆者の料理研究家・石黒弥生さんに教わったのが沖縄の家庭で食べられている汁物「カチューユ」。5分でできる。

<お湯を入れるだけカチューユ>

 ①汁わんに、カツオ削り節3分の1袋(1g)、みそ小さじ1、乾燥ワカメ少々、おろしショウガ少々を入れる。

 ②熱湯を注いで混ぜる。具はほかに水で戻した麩(ふ)やもずく、貝割れ菜、すりゴマなど。風邪をひきそうなら、おろしニンニクを加えてもいい。

 アイデア料理は、ほかにもある。

 「沖縄では台風の時はソーメンチャンプルーを作ると聞いて、生活の知恵だと思いました」と石黒さん。

<常備品でソーメンチャンプルー>

 ①そうめん1束は表示より硬めにゆでて冷水にとり、水気を切っておく。

 ②フライパンにサラダ油小さじ2を熱し、そうめんをさっと炒めて汁気を切ったツナ缶(小)半量、万能ネギ4本の小口切りを加えて炒め合わせる。塩、コショウで味を調える。

(レシピは「料理メモ」から)

 「そうめんをゆでた汁は、油のついた皿など器の洗い物に使えます。洗剤よりもすすぎが早いようです」(編集委員・長沢美津子)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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