台風15号で倒れたゴルフ練習場の柱撤去へ 同意宅から

 台風15号の影響で千葉県市原市のゴルフ練習場の鉄柱が住宅に倒れ込んだ被害について、東京都内の解体業者が10日、住民向けの説明会を開いた。練習場の経営者が住民に謝罪し、業者は撤去に同意した住民の家屋に限って28日から本格作業を始める方針を示した。

 解体業者や住民らによると、説明会には25世帯の計63人が参加。練習場の経営者は「多大なるご迷惑をおかけして本当に申し訳ない」と述べた。解体業者はこれまで、被害を受けた全世帯から同意書が得られない限り、撤去作業をしない方針を示していた。だが、この日は同意した世帯の家屋に限って作業する意向を明らかにした。

 撤去作業にあたっては9月29日時点で、対象世帯の7割から同意を得ているという。練習場側が被害状況を記録するため、工事前の撮影にかかる費用を負担することも明らかにした。出席した住民は「やっぱり同意出来ないという人もいたが、撤去しない限り住宅被害の補償の話に進まない」と語った。

 被害の補償について踏み込んだ説明はなかったという。解体業者の社長は取材に「損害賠償については経営者に聞いてほしい」と明言を避けた。(福冨旅史、松本江里加、熊井洋美)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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