吉川友梨さん初動捜査「手痛かった」 不明1カ月「空白の3分」特定

【動画】吉川友梨さんの通学路。「空白の3分間」に実際に通ったとみられる場所を歩いてみた。

 2003年5月、下校途中に行方不明になった大阪府熊取町の小学4年生の吉川友梨さん。府警の捜査本部は、連れ去られたとみられる時間と場所の特定を急いだ。

 防犯カメラやドライブレコーダーが今ほど普及していない時代だ。府治安対策課のデータをさかのぼると、自治体などが設置した防犯カメラは09年度末時点で、町内に1台だけ。それ以前はわからない。

 捜査本部は捜査員を大量投入し、下校時間帯に現場周辺にいた人たちへの聞き込みを重ねた。

 遠足のバスの運行記録や同級生の証言で、友梨さんは午後2時40~43分ごろに下校したことがわかった。

 友梨さんと一緒に下校した同級生の女児3人に同じ道を歩いてもらうと、小学校から1キロ先の交差点で午後3時ごろ、友梨さんと別れた計算になった。

 友梨さんを最後に目撃したのは、同級生の男児だ。この男児を当日見かけた人たちの証言などを精査した結果、友梨さんが男児とすれ違ったのは、午後2時59分ごろと割り出せた。

真に受けてしまった目撃証言

 女児3人が友梨さんと別れた時刻と重なり、捜査本部の見方は「少なくとも午後3時ごろまでは無事だった」と固まった。

 では、犯行時刻はどれだけ絞…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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