名古屋キッザニア、20年度の開業遅延か 東邦ガス示唆

 東邦ガスの冨成義郎社長は29日、名古屋市港区の自社工場跡地で2020年度開業を目指す職業体験型テーマパーク「キッザニア」について、「私見では20年度中の運開(運転開始)は非常にタイトになりつつある」と述べ、開業が遅れる可能性を示唆した。施設の運営会社も「21年度以降にずれ込む可能性がある」としている。

 冨成社長が9月中間決算の会見で「先送りの可能性もある」と質問に答え、明らかにした。国内3カ所目となるキッザニアは、再開発地区「みなとアクルス」の2期工事の建物に入居予定。ただ、予定地は更地のままだ。

 施設を運営するKCJグループ(東京)は朝日新聞の取材に対し、建設費の高騰を背景に、東邦ガスやディベロッパーを含めた検討が続いていると説明。開業が遅れる可能性を認めつつ、「撤退は考えていない」(広報)と説明した。

 東邦ガスがこの日発表した9月中間決算は、売上高が前年比14・7%増の2301億円、経常利益が3・1倍の191億円だった。ガス仕入れ値が下がる一方、販売価格に転嫁する時期のずれから一時的な差益が発生。販売の伸びもあり、大幅増益になった。(山本知弘)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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