品川区長が国交相に要望書提出 羽田新飛行ルート「区民負担軽減を」

 東京都品川区の森沢恭子区長は1日、区の上空を通って羽田空港に着陸する航空機の新飛行ルートについて、区民のアンケート結果に基づき、区民負担軽減に関する要望書を斉藤鉄夫国土交通相に提出した。区によると、ルートを巡って大臣が自治体から直接要望書を受け取るのは初めて。

 区は8~9月、15歳以上の全区民約36万人を対象に調査を実施。約8万7千人が回答し、44・5%が「影響を受けている」「やや影響を受けている」とした。地区別では東大井や勝島など、ルート下地区が6割を超えた。影響を受けていると回答した人のなかでは、騒音(88・9%)や落下物など安全性への不安(61・8%)が高かった。

 新飛行ルートをめぐっては、再選挙となった昨年12月の区長選で議論となり、初当選した森沢区長がアンケート実施を公約に掲げていた。森沢区長は「全区民に郵送して実施したアンケートで、重たい結果として大臣に受け止めてもらった」と強調。今後は、ルートの固定化回避についても検討されるとみられる。

 区によると、今回の結果は速報値で、今後約2万8千件集まった自由回答の分析結果などを踏まえ、国交省への働きかけを続けていくとしている。(中村英一郎)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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