国内初実施の日米共同訓練が終了 沖縄本島で着上陸訓練実施

渡辺丘

 離島奪還を想定した日米共同訓練「アイアン・フィスト」(鉄の拳)の終了式が12日、米海軍ホワイトビーチ(沖縄県うるま市)に停泊した海上自衛隊輸送艦「おおすみ」の艦上であった。訓練は敵に占拠された離島を奪還する想定で、九州や沖縄で2月中旬から約1カ月間行われ、沖縄本島でも日米共同の着上陸訓練などが実施された。

 訓練は2005年度に始まり、今回で17回目。これまで米国内で行われ、日本国内での開催は初めてとなった。陸自と海自計約700人、米海兵隊と海軍約800人が参加したという。

 終了式には自衛隊と米軍の計約90人が参加。陸自の梨木信吾・水陸機動団長(陸将補)は「互いの知見を共有し、切磋琢磨(せっさたくま)し、より運用に直結する実際的な日米共同での水陸両用作戦の実効性を向上させることができた。これまでにない生きた成果だ。日米水陸両用部隊の鉄の拳を磨き上げる決意を固くした」と訓示した。

 第3海兵機動展開旅団のフレドリック・フリデリクソン司令官(准将)は「訓練は日米間の運用性を高める機会となった。危機や紛争が起きれば、陸自と海自が共に対処するのは第3海兵遠征軍と第7艦隊。今後、訓練の機会を広げ、侵略を抑止し、地域の危機に対応する能力や準備態勢を強化することを期待する」と述べた。(渡辺丘)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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