国立工芸館名誉館長に中田英寿さん 10月に金沢で開館

 東京から金沢市に移転する東京国立近代美術館工芸館(国立工芸館)について、文化庁は4日、10月25日に開館すると発表した。当初は7月の開館予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期していた。名誉館長には元サッカー日本代表の中田英寿さん(43)が就任する。

 国立工芸館は1977年に東京・北の丸公園に開館し、2020年に金沢市に移転する国内で唯一の工芸専門の国立美術館。陶芸やガラス、木工・竹工、デザインなど約3800点の収蔵品のうち、約1900点が金沢に移される予定だ。

 中田さんは06年にプロサッカー選手を引退した。その後、日本全国を旅したことを機に日本の伝統文化を発信する事業を手がけ、各地の工芸作家との交流を深めてきた。

 国立工芸館の唐澤昌弘館長は「中田さんは、我々よりはるかに多様な作り手たちと交流し広いネットワークを築いている。新しい発想を持ち込んでいただきたい」と期待する。


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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