国際ロマンス詐欺を勉強した日に…不審な話、被害を阻止

 外国人などとの恋愛を装って金銭をだまし取る「国際ロマンス詐欺」を未然に防いだとして、三重県警伊賀署は29日、百五銀行上野支店緑ケ丘出張所(伊賀市緑ケ丘中町)に勤務する松井彩音さん(23)と同出張所に署長感謝状を贈った。

 署などによると、松井さんは5月7日午後1時ごろ、来店した市内在住の50代の女性客から「SNSで交流している男性に約200万円を振り込みたい」と言われた。男性はクルーズ船に乗船している医師といい、3月ごろから連絡を取り合っていたらしい。話を聴くうちに振込先の口座名義などに不審点を感じ、思いとどまるよう説得。出張所長の有馬幸司さん(50)に報告するなどして被害を防いだという。

 出張所では同日朝の勉強会で行員らが国際ロマンス詐欺について学んだ矢先だったという。松井さんは「地域の方に貢献できて良かった。所長と連携できたし、良い環境で働かしてもらっている」と強調。出張所で感謝状を手渡した金川裕之署長は「社会の連帯共助の意識、精神を全うしていただいた。これからも一人でも多くの被害を水際で防いでもらえれば」と功績をたたえた。(藤井匠)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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