地元のPRに気張るウンコチャン、市非公式キャラはアレではなく妖精

 ウンコチャンというキャラクターが、じわり注目を集めている。きわどいネーミングで、渦も巻いているが、トイレのアレではない。山陰で生まれた妖精「雲子ちゃん」だ。地元の人たちは、このパンチの効いたキャラにまちの「未来」を託す。

 島根県東部に広がり、南部は広島県と接する雲南(うんなん)市。雲子ちゃんは市の「非公式キャラクター」だ。市名にかけて、雲から生まれたという設定。ふわっと柔和な表情を浮かべ、でべそがチャームポイントだ。

 ただ一見すると、名前とデザインは別のものを思わせる……。生みの親は市の女性職員。「そもそも『うん子』と名付けようかと思ったほど。子どもにも受けるでしょうから」とインパクトを狙ったと明かす。

 イラストを描くのが大好きで、他の自治体のように市ならではのキャラクターをと約10年前に編み出した。狙い通り市役所内でも話題となり、非公式キャラでありながら、毎号のように市広報誌の随所に登場し、市内では浸透している。

 雲子ちゃんをプロデュースするのは、生みの親も加わる市民有志による「雲子ちゃんの会」。市の公式キャラにしないのは、簡単な申請でグッズの製造・販売やネット発信などに許諾を出せるというメリットがあるからだ。

 会として、イラストが入ったポロシャツやLINEのスタンプをつくった。地元の刺繡(ししゅう)店はぬいぐるみやトートバッグを売りだすなど、すっかり愛されキャラになっている。

雲子ちゃんに頼る市の危機感

 地元で雲子ちゃんがここまで…

この記事は有料記事です。残り794文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment