埼玉・飯能の3人殺害 容疑者を2回目の鑑定留置 さいたま地検

浅田朋範 仁村秀一

 埼玉県飯能市の住宅で昨年12月、親子3人が殺害された事件で、さいたま地検は10日、殺人などの容疑で逮捕・送検された近所の無職斎藤淳容疑者(41)について、刑事責任能力の有無などを調べる鑑定留置を始めたと発表した。期間は11月10日まで。鑑定留置は2回目。1回目は2月13日から実施し、2度の延長を経て今月4日に終えていた。地検は再鑑定の理由について明らかにしていない。

 一方、県警はこの日、現場の住宅に火を付けて1階のリビングなどを燃やしたとする非現住建造物等放火と、事件現場で刃体6センチ以上の複数のおのを正当な理由なく所持していたとする銃刀法違反の両容疑で斎藤容疑者を追送検した。県警はおので3人を襲ったとみている。斎藤容疑者は事件直後から、一貫して関与を否定しているという。

 事件が起きたのは昨年12月25日。同市の住宅で住民で米国籍の無職ビショップ・ウィリアム・ロス・ジュニアさん(当時69)、妻森田泉さん(同68)、夫妻の長女で都内在住の森田ソフィアナ恵さん(同32)が殺害された。斎藤容疑者は同日、ビショップさんへの殺人未遂容疑で逮捕され、後に殺人容疑で送検された。今年1月16日には泉さん、2月6日には恵さんへの殺人容疑で再逮捕された。(浅田朋範、仁村秀一)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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