外国籍の子どもの不就学、背景にあるものは? 田中宝紀さんに聞く

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聞き手・山本知佳

 小中学校に通う年齢の外国籍の子どものうち、昨年5月時点で8183人が学校に通っていない可能性があることが、文部科学省の調査で分かりました。背景に何があるのか、どう改善していけばいいのか。海外にルーツを持つ子どもたちに日本語教育や学習支援をしている「YSCグローバル・スクール」を運営するNPO法人青少年自立援助センター(東京)の定住外国人支援事業部責任者である田中宝紀(いき)さんに聞きました。

 ――なぜ学校に通っていない可能性のある、外国籍の子どもがいるのでしょうか。

 外国籍の子どもの保護者には、就学義務がありません。そのため、とっている対応も自治体でばらばらです。「受け入れ態勢がないから日本語ができるようになったら学校に来てくださいと、学校や自治体から言われた」というケースもありました。

 最も問題だと感じているのは、「除籍」という対応が珍しくないことです。学校と保護者の間で連絡が取れないまま欠席が続くと、学校側で一方的に、名簿から外国籍の子どもを外してしまうことがあります。

 保護者が、無国籍在留資格

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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