夜の海に女性転落、釣り人はたも網を手に走った さらにもう一仕事も

 四国最西端の佐田岬(愛媛県伊方町)近くの防波堤で、釣りをしていた男性が海に転落した女性を救出した。救急隊が到着し、役目を終えたかと思ったところ、男性にはもう一仕事が待っていた。

 この防波堤は伊方町正野(しょうの)にある国登録有形文化財戦争遺跡「旧正野谷桟橋」の向かいにある。車で行けるのは約500メートル離れた県道沿いにある出入り口まで。木々が覆いかぶさった幅約1メートルのコンクリート舗装された道を歩いて進むと5分程度で着く。周囲に街灯は全く無い。

 「きゃー!!」「ああー!!」。昨年12月30日午後7時半ごろ、防波堤の先端付近でヘッドライトをともして釣りをしていた会社員山中壱彦(かずひこ)さん(47)=松山市=の耳に悲鳴が飛び込んできた。40センチ級のアジがよくかかっていた最中だった。

 悲鳴がした方向を見ると、釣りをしていた家族連れ4人組のうち年配の女性が約3メートル下の水面に落ちていた。

顔面蒼白で「痛い、寒い」

 山中さんは、たも網を手に取…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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