大地震、でも「迎えに行かないで」  もしも保育園に子どもがいたら

 子どもを保育園に預けているときに、もしも大きな地震が来たら……。電気も通信手段も途絶え、保育園に連絡する手段がない。さて、どうする。専門家は「やみくもに迎えに行かないで」と呼びかけます。その理由とは。

 2011年3月11日。川崎市内のある認可保育園は混乱の渦の中にいた。

 当時いたのは、100人ほどの園児。近くの小学校のプールから水しぶきが上がるほど大きな揺れだった。職員たちは園児たちを園庭に避難させ、乳幼児には布団を上からかぶせた。

 近隣の保護者たちは次々に迎えに来てくれた。職員は25人ほどいたが、家族がいる職員は帰宅してもらった。12、3人ほどで園児の対応にあたった。

 一番困ったのは、情報の遮断だ。

 電気は止まりテレビから情報が入らない。電話など通信手段も絶たれ、保護者たちとの連絡もできなかった。

 交通機関が止まっており、すぐには迎えに来られない保護者もいた。残った子どもたちには備蓄していた食料と水を与えて一晩過ごした。子どもたちが全員帰宅したのは翌12日の午前中だったという。

 保護者との連絡が取れない時には、原則保護者に迎えに来てもらうことを事前に取り決めている。園長は「保育園は安全だとは言い切れない」。家族がいる職員たちをなるべく帰宅させてあげたいという気持ちもある。

 記者にも0歳児の娘がいる。保育園にいるときに、地震が起きたら、真っ先に迎えに行くだろう。

 だが、保育園での危機管理に詳しい愛知県立大学看護学部の清水宣明教授は、「迎えに行ったら駄目。これは日本中で徹底させるべきことです」と断言する。

 「まずは保育園からの連絡を…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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