大型で非常に強い台風9号　遠ざかるも沖縄は暴風雨に警戒（ウェザーニュース）

　台風9号は、猛烈な勢力で昨日8日(木)夜、日付が変わる頃に先島諸島に接近し、今日9日(金)の未明には宮古島で最大瞬間風速46.6m/sを観測、そのほか先島諸島では40m/s前後の暴風が吹いた所がありました。

　9日(金)9時現在では勢力をやや落とし、大型で非常に強い台風となって先島諸島の北の海上を北上しています。

▼台風9号 8月9日(金) 9時
　存在地域　　　東シナ海
　大きさ階級　　大型
　強さ階級　　　非常に強い
　移動　　　　　北西　25 km/h
　中心気圧　　　940 hPa
　最大風速　　　45 m/s (中心付近)
　最大瞬間風速　65 m/s

　すでに石垣島は暴風域から抜けており、今後もさらに遠ざかっていきます。

今夜にかけて断続的な激しい雨

　ただし、非常に強い勢力を保ったままで、先島諸島には今日9日(金)も台風を取り巻く雲がかかるため、断続的に激しい雨が降りそうです。また、引き続き風も強く吹き、荒れた天気になります。

　今朝9時までの24時間に、宮古島の鏡原で232.5mmなど、200mm以上の大雨が降りましたが、この後今夜にかけても一時的に激しい雨の降ることがありそうです。

　これまでの雨量が多くなっているところでは道路への冠水や低い土地への浸水、土砂災害などには警戒が必要です。沖縄本島でも断続的に激しい雨が降ります。

高波と猛烈なしけ

　また、海では引き続き波が高く、猛烈なしけとなっていますので、海には近づかないようにしてください。久米島では明日10日(土)明け方にかけて高潮にも警戒が必要です。

台風の名前

　台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

　台風9号のレキマー（Lekima）は、ベトナムが提案した名称で、卵黄のような黄色い実をもつ果物の名前が由来です。