大村知事「リニア、1日も早い開業を」 川勝知事辞任で愛知に期待感

 リニア中央新幹線静岡工区の着工に慎重姿勢を取ってきた静岡県川勝平太知事が辞職する意向を示した。自身の不適切発言に端を発した突然の表明に、愛知県内からはリニアの早期開業に期待する声が上がった。

 沿線10都府県でつくるリニア中央新幹線建設促進期成同盟会長の大村秀章愛知県知事は3日、記者団に「沿線自治体の切なる願いとして、一日も早い整備、開業を進めてほしい」と強調。

 名古屋市河村たかし市長は「名古屋にとっては(建設が進むなら)ありがたい話だ」と期待する一方、川勝知事が大井川の水問題などを理由にリニアが通るトンネルの着工を認めなかったことに触れ、「静岡にとっては大事な命の水。JR東海は誰が知事になっても丁寧に進めてほしい」と注文を付けた。

 名古屋駅の周辺企業などでつくる名古屋駅太閤通口まちづくり協議会の河村満会長(68)は「開業が早くなるならウェルカム。JR東海と静岡県民、日本国民の三方よしになれば」と語った。

 川勝知事は1日の新入職員向けの訓示で「県庁はシンクタンクです。野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノをつくったりということと違って、皆様方は頭脳、知性の高い方です」と発言していた。大村知事はこの日、「職業差別につながるもので許されない」と批判。河村市長も「冗談じゃない。なけなしの税金を払ってくれるラーメン屋のおやじを大事にしないといけない」と語った。(松島研人、寺沢知海、渡辺杏果)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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