大阪府立なのに「いちりつ高校」誕生へ 長年の愛称残す

 「府立」なのに「いちりつ」。そんな名称の高校が登場することになった。大阪府教育庁は8月31日、同府枚方(ひらかた)市にある「大阪市立(しりつ)高校」の校名を、「大阪府立いちりつ高校」に変更することに決めた。2022年度、同校を含めて21ある大阪市立の高校の運営が、府に移管されるのに合わせて変更する。

 誤解や混乱を招かないような校名は何か。同校は今年度、約1万人の卒業生や在校生らを対象に自由記述型のアンケートをした。800以上の回答の中で、同校の愛称をひらがなで表記する「いちりつ」が半数以上を占めた。

 同校は1941年、大阪市立初の旧制中学校として同市内に開校した。43年に現在地へ移転。48年の学制改革の際は、「枚方高校」「第一高校」などの案も出たが、大阪市が現在の校名に決めた。塩見暢朗(のぶお)校長は「歴史ある名前が変わるのは残念だが、愛称が正式に残ることになって喜ばしい」と話した。

 今後、府議会の9月定例会に条例の改正案が提出され、可決されれば校名変更が正式に決まる。(山田健悟)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment