大阪弁が醸す愛情深さ、「男っぽさ」 外国人が感じる日本語の不思議

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編集委員・秋山訓子

 米国マンスフィールド財団と日本の国際交流基金が2009年から行っている「日米次世代ネットワーク」では、日米の政策専門家が交流している。今期のメンバーに、アリゾナ州立大学で言語人類学を研究するシンディ・スターツスリダラン(53)がいる。

 彼女が、初めて是枝裕和監督の日本映画「そして父になる」を見たのは2014年、フィンランドでの学会から帰る飛行機内だった。学会で、「大阪弁と男らしさ」について研究を発表した直後だった。

 この映画は、息子が出生時に病院で取り違えられた二つの家族がテーマだ。1人の父親は東京のタワーマンションに住むエリートサラリーマン、もう1人は群馬で小さな電器店を営む。

 「2人目の父親が大阪弁を話…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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