大阪王将、店にナメクジ・猫の飼育も 元従業員が告発する衛生環境

 仙台市太白区にあるギョーザチェーン店「大阪王将」仙台中田店の調理場の衛生環境の悪さを、元従業員がSNS上で告発し、波紋を広げている。市保健所が店舗への立ち入り検査を行い、清掃の徹底を求める結果を公表。大阪王将(本店・大阪府枚方市)は、このフランチャイズ店が「ネコを飼っていたこと」「ナメクジや昆虫が侵入していた時もあったこと」などを認め、謝罪した。告発した元従業員を取材した。

 元従業員がツイッター上で告発したのは7月24日。「ナメクジ大量にいる」「みんなろくに消毒もせずにキッチンに入って」「あまりにもゴキブリが出過ぎて誰も反応しなくなる」など衛生環境の劣悪さを指摘する内容だった。

 投稿を見た複数の人から市保健所に通報が入り、保健所は25日に立ち入り検査を実施。翌26日、郡和子・仙台市長は「(ナメクジなど)書き込みされていた状況について確認されなかったが、調理場の中の清掃が十分に行き届いていなかった箇所もあり、指導した」ことを明らかにした。

 同社は27日にプレスリリースを出して謝罪。2019年10月~22年6月までこの店では屋外でネコを飼育していたという。年に一度の衛生検査時にはネコを一時的に他の場所に移していたため「本部にて把握できていなかった」と説明した。

 また、季節によってはナメクジや昆虫、ネズミなどが店舗内に入っていたことや、食材の盛り付けなどの調理を厨房(ちゅうぼう)外で行っていたことも明らかにした。昨年9月の人事異動後に店の食品衛生責任者が変わっても、変更届け出は今月まで出していなかった。

 同社は「(インターネット上の書き込みに関して)多大なご心配・ご迷惑をおかけして、心よりおわび申し上げます」としたうえで、ナメクジへの対策として出入り口に網戸を設置することや、従業員への研修などを進めている。

 告発した男性は2018年か…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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