大阪都構想「否決」…3度目の住民投票は?吉村府知事「再挑戦をボクがすることはありません」(スポニチアネックス)

 大阪市を廃止し4特別区に再編する「大阪都構想」の住民投票が1日実施され、僅差で反対が賛成を上回り否決となった。政令指定都市として存続する。否決は2015年の住民投票に続いて2度目で、都構想を推進してきた日本維新の会代表の松井一郎市長は23年春までの任期を全うした上で政界を引退する意向を表明した。  松井一郎市長、吉村洋文大阪府知事は同日、大阪市のホテルで記者会見した。  ――反対派多数の結果について。  松井一郎大阪市長 二度目の敗北です。全て私の力不足です。大勢の方々に支えていただきましたが。大阪市民の民意をしっかり受け止めて、今後も大阪市の発展に全力を尽くします。市民の皆さんが、悩みに悩んだ結果だと思います。悩む問題提起をできたことを誇りに思います。これからも大阪府、大阪市一体となり、公明党さんにご協力頂きながら、2025年の万博に力を結集したいと思います。  ――敗因は?  松井市長 ボクの力不足。大きな戦いを二度負けてます。政治家としての力不足。10年間、先頭で大阪維新の会でやってきましたが、政治家として任期を全うして政界を引退します。吉村知事ら若い人たちに頑張ってもらいたい。  ――3度目の住民投票はないのか?  吉村洋文大阪府知事 ツートップで頑張ってきたが、否決されました。ボクの力不足でもある。判断を率直に受け止めます。今後、ボク自身が都構想に挑戦することはありません。都構想が否決されましたが、あと2年半、任期を全うします。それ以降のことは、任期満了前に、ボク自身で判断します。再挑戦をボクがすることはありません。  ――大阪都構想の議論は終わりか。  松井市長 ボクは終わりです。20年後、30年後は分からない。大阪がバラバラで対立するなら、我々世代でなくて、次の世代がそういう思いを持つこともあるでしょうし。  ――負けたけど、笑顔?  松井市長 全く後悔はないし、自分ではこれ以上できない。政治家としていい舞台を与えて頂いた皆さんに感謝したい。思う存分、様々な形で戦ってこれた。落ち込むことも全然ない。心も晴れてる。  ――否決の理由はどう分析するか。  松井市長 ボクの力不足。皆さんが安を持ってます。それをボクが解消してあげられなかったということ。  吉村知事 ボク自身の力不足。市民の皆さんにご理解していただなかった。相手方の、反対派の熱量が強かったということ。今でも、ボクは都構想が必要だと思います。  ――成長戦略のアピールが不十分?  吉村知事 万博、ウメキタは必要。これからも進めていきます。成長戦略は進めてきたが、否決という結果。伝える力がボクに足らなかったのだと思う。自治制度を根本から変えるのは難しいなと。都構想の意味を伝えられなかったのが敗因。ボクが政治家として都構想はやらない。その時の政治家が考えれば、あるかもしれない。  ――投票結果に、コロナはどのような影響があったか。  松井市長 影響はなかったと思う。説明会が開きにくかったが。コロナの影響で賛否が左右されたとは思わない。中身を考え、ご判断して頂いたと思う。  吉村知事 都構想再挑戦させてと。国会議員をやめて市長へ。そこから始まってる。20日間、本質的な影響はなかった。市民に十分説明できなかったのが敗因。  ――松井市長はどんな?  吉村知事 松井代表は尊敬する政治家。しんどいだろうなと肌で感じていた。ダブル選挙で知事から市長に。維新の代表として引っ張ってきた。橋下さんが維新の一番しんどい時を引っ張ってきた。ボクが言えることはない。  ――吉村世代に何を?  松井市長 この10年間、保身なくやってきた。2011年、吉村さんと当選した人が府議会、市議会の中心に。怖れずカベにぶち当たってでもやるというい姿を見てきた。普通の人として、感覚で、特別な身分ではなく、そのままで頑張ってもらいたい。

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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