太宰も愛した跨線橋、記憶つなぐ取り組み始動 渡り納め終了、撤去へ

 撤去工事が始まったJR三鷹駅東京都三鷹市)近くの跨線橋(こせんきょう)を、人々の記憶と記録に残すプロジェクトが動き始めている。作家の太宰治も愛したことで知られる跨線橋。3日間に渡る「渡り納め」最終日の17日も、多くの人でにぎわうなか、「思い出を共有して」と呼びかけた。

 中心になっているのは、跨線橋の近くで出版・印刷業を営む「文伸」社長の川井伸夫さん(51)。同社は、井の頭公園の100周年記念の書籍など、地域に根ざした出版物を多く手がけてきた。撤去工事の日程が公表されると、川井さんは、「三鷹跨線橋の記憶と記録を残そうプロジェクト」を立ち上げた。

 「渡り納め」が行われた15日から17日には、隣接する広場で特製の写真パネルを展示。社員が2年前から毎日のように撮影してきた跨線橋の写真や、フェイスブックグループ「跨線橋の思い出」に投稿された写真を、「一人ひとりの胸の中にある跨線橋の思い出を共有できるように」と大きく引き伸ばした。「渡り納め」に先立ち、3日と10日にも同じ場所でイベントを開いた。

夕立がやみ、階段を駆け上がると…

 いろいろな人たちの跨線橋を…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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