契約書なき吉本興業、大いなる矛盾 親と子と言うけれど

 所属芸人が詐欺グループの宴会に参加して金銭を受け取っていた「闇営業」問題に揺れる吉本興業。契約書面をタレントと事務所が交わさない問題に加え、旧態依然とした企業体質も明らかになった。芸人らに「お前ら全員クビや」といった岡本昭彦社長のパワハラともとれる言動も疑問視されている。

 コラムニストの辛酸なめ子さんは、吉本が事務所を「親」で芸人を「子」とみなすファミリーに例えるなど、「家族」を強調する言葉を多用する点に触れ、「『親』と『子』という関係だと、どうしても親が上の立場という印象になってしまう。『子』も自立心が抑制され、会社に依存する体制につながっていたのでは」と語る。

 その上でこうした価値観が、岡本社長の芸人に発した「全員クビや」発言を身内感覚だったとしたことや、この疑似的な家族関係が「安い」と言われる吉本芸人の給料体系にも影響していると辛酸さんはみる。

■構造的な矛盾…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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