女性との交際費のため不正出金か 私立幼稚園連合会の元幹部再逮捕へ

高嶋将之、山口啓太

 全日本私立幼稚園連合会(東京都千代田区)の資金を女性との交際費に充てたとして、警視庁は、連合会元事務局長の勝倉教雄容疑者(49)を業務上横領の疑いで3日に再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。連合会を巡っては約6億円の不正な出金が判明しており、同庁は勝倉元事務局長が今回の容疑を含め、その多くを私的に使ったとみている。

 捜査関係者によると、勝倉元事務局長は2020年6月、連合会名義の銀行口座から数百万円を出金し、女性との交際費に充てた疑いがある。連合会の内規に基づく出金の手続きは取られていなかったという。

 連合会が勝倉元事務局長と元会長の香川敬容疑者(70)=私文書偽造容疑などで逮捕=を相手取った訴訟の資料によると、連合会の口座からは17年4月からの3年半で139回計約6億円が手続きを経ずに現金で引き出されていた。連合会側は、勝倉元事務局長が自ら1回あたり70万~2千万円を引き出したと主張している。

 勝倉元事務局長は20年11月の連合会の聴取に対し、不正な出金や通帳などの偽造行為について香川元会長の指示だったと説明。一方、逮捕前の警視庁の調べに対しては、「香川元会長から『役得だからお前も使え』と言われた」と私的流用をほのめかす供述もしていたという。(高嶋将之、山口啓太)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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