子どもの接種、丁寧な説明重要 「緊張から失神」指摘も

 職場や大学での新型コロナウイルスワクチンの接種が21日から本格的にはじまった。今後、12~15歳の子どもに対しても接種が広がっていく見通しだ。高齢者に比べると感染したときに重症化する可能性は低いとされるが、接種するかどうかをひとり一人が判断するためにも、有効性と安全性の正確な情報発信が重要になる。

 日本で現在、接種に使われているファイザー製とモデルナ製は、ともに高い有効性が報告されている。安全性にも大きな問題は指摘されていない。

 ファイザー製の対象は当初16歳以上だった。12~15歳を対象にした追加の試験が行われ、ワクチンによって十分に免疫のしくみが刺激されていることが認められたため、6月1日からは12歳以上の子どもにも接種できるようになった。

 ただ、接種後の痛みや発熱といった反応は、若い人ほど出やすいとされている。ファイザー製を接種した国内の医療従事者約2万人を調べた中間報告によると、37・5度以上の発熱や頭痛、倦怠(けんたい)感の頻度は、年齢が若いほど高まる傾向がみられている。

日本小児科学会「できれば個別接種が望ましい」

 米国では、反応の種類にも年…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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