学校の蛇口に浄水器、水源地に活性炭 各務原市がPFAS対策で

高木文子

 岐阜県各務原市の水道の水源地で健康への影響が懸念される有機フッ素化合物(総称PFAS(ピーファス))が国の暫定目標値を上回って検出された問題で、市は17日、水源地に活性炭を使った除去システムを導入すると発表した。11月末までに目標値以下の水質をめざす。周辺の小中高校などの蛇口には、夏休み明けまでに浄水器を付けるとした。

 目標値を上回っているのは、市民の半数にあたる約7万2千人が利用する三井(みい)水源地。国の目標値の1リットルあたり50ナノグラムに対し、昨年11月には2・6倍の130ナノグラムを検出するなど、昨年4月以降に実施した検査ではすべての月で上回った。現在は水源地へ水を供給している井戸13カ所のうち、濃度の高い4カ所で取水を止めている。

 市の対策では、水源地で水を空気に触れさせる槽に、新たに活性炭層を設けてPFASを除去する。市によると、こうした手法による除去の試みは全国初。槽内に四つある池に順次導入し、11月末までに目標値以下の水質をめざす。また、水源地に新たな浄水施設の建設も進める。年内に設計に着手し、2~4年ほどで完成させる見通し。今後の地下水量の変化にも対応できる仕様にし、10億円規模の工事を見込んでいる。

 さらに、水源地の水を給水する小中学校や特別支援学校、県立高校計18校と、保育所や幼稚園の計30園などに、市と県で浄水器を約700個設置する。

 PFASをめぐっては、2020年11月の調査で目標値を上回る値が検出されていたが、市は今年7月28日まで公表してこなかった。公表後は今月16日までに約600件の問い合わせが市に寄せられた。浅野健司市長は17日の記者会見で「昨年4月に報告を受けたが認識が甘かった。原因究明はしっかりやっていかないといけない」と述べた。

 原因究明について、市消防本部はPFASを含む泡消火剤は保管しておらず、市内にある航空自衛隊岐阜基地からは「調査に全面協力する」との回答を得ているという。(高木文子)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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