学校観戦は「特別に扱われすぎ」 千葉知事、批判に反論

小木雄太

 千葉県熊谷俊人知事は26日、定例会見で、東京パラリンピックの学校連携観戦プログラムに医師らから批判が出ていることを問われ、「一つでもリスクを下げたいと医療現場の方が思うのは当然」としつつ、「正直申し上げて、五輪とパラが世間に特別に扱われすぎている」と反論した。

 政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長が国会で学校観戦に慎重論を述べたことについて、「尾身会長も、あまり報道されないがパラ観戦の感染リスクは低いと言っている。今やることで違ったメッセージになるというメッセージ論の話をされている」と説明。「8月も学童保育で多くの子どもが共同生活を送っている実態がある。(それらと)パラ観戦がどうリスクが違うのか、全ての人たちが客観的に受け止めて、評価をして、そして報道も含めて対応するべきだというふうに思います」と主張した。

 熊谷知事はパラ観戦を「パラアスリートのプレーを間近に見ることで、共生社会や障害者福祉の理解を広げる重要な教育機会」との立場。パラ観戦で辞退が相次いでいることには、「パラ観戦の大前提として保護者の同意に基づいて、市町村、学校で判断できるようにという考え方なので、それぞれ現下の感染状況の中で、それぞれの保護者の方々が選択をされた。それぞれの判断で選べる、これが大事」とした。(小木雄太)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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