学生たちの「人力飛行機」ふわり、あれれ 夢は持ち越し

 金沢工業大学の学生たちが6日朝、穴水湾の上空をペダルをこいで飛ぶ2度目の人力飛行に挑戦した。29・2メートルの大きな翼を広げ、10キロ飛ばす計画だったが、残念ながら離陸直後に海に転落。「夢」は次回以降に持ち越しとなった。

 機体は学生らが7カ月かけて作り上げた「幸」号。未明から穴水港に面した広場で機体の組み立てを始め、パイロットがこいでプロペラを回し、7人が支えて走る滑走試験を重ねた。

 金工大の学生100人が参加する課外活動「夢考房人力飛行機プロジェクト」。穴水湾で初挑戦となった2年前は、目標は2キロだったが535メートルで着水。今回は短めの滑走で浮き上がるよう主翼を改良した。パイロットも「自転車が趣味」という持久力のある強力メンバーをあてた。

 ところが、追い風のせいか滑走試験で機体がうまく浮かず、滑走路を40メートルに延ばしてようやく主翼がふわり浮いて、いざ本番。午前8時過ぎ、ついに飛び立ったが、岸壁の端にある高さ20センチ足らずの車止めに後輪が引っかかり、前につんのめる形で海に落ちた。夢考房運営室の太田誠鉄(まさとし)さん(47)は「原因を分析し、次の教訓にしたい」と悔しそうだった。(萩一晶)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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