孫たちに囲まれ旅立った父 在宅でのみとりに納得 

 コロナ禍の1月下旬、91歳の父が住み慣れた我が家で旅立ちました。前立腺がんと腎臓がん、その腎臓がんが肺へと転移し、計6年9カ月の療養生活を送ったのですが、最後の約4カ月間を振り返りたいと思います。

 父が「動くと息苦しい」と言い出したのは昨年10月。主治医の「大丈夫」という言葉に従い、その後も週3回のデイサービスには通い続けていました。それでも12月に入ると息苦しさが増してきて、X線写真を撮ることに。「末期状態なので年を越せないかも。往診します」とのことでした。

 長女の私はずっと実家で両親と一緒に暮らし、元看護師です。「家で死にたい」という父の希望を受け入れ、訪問看護を頼み、ここでみとろうと決めました。父は独りでいることを恐れ、誰かにそばにいてほしそうでした。残りわずかな日々に一体、何ができるのだろうか。私と夫で相談した結果、父が大好きだった餅つきをみんなですることになりました。

 19日、私の妹たちや孫、ひ…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment