宗教2世の問題考えるシンポジウム 「苦しみに気づける社会に」

 親のカルト信仰や宗教活動を強制されて生きる「宗教2世」の問題を考えるためのシンポジウムが3日、東京都内であった。シンポジウムは、2世問題に取り組むために一般社団法人が設立されたことを記念して開かれ、2世らは「宗教による児童虐待をなくすために、その深刻さを知ってほしい」と訴えた。

 シンポジウムには、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)やエホバの証人の2世信者、カルト宗教の研究をする大学教授、被害者支援に取り組む弁護士らが登壇した。

 エホバの証人の元2世信者の男性は、幼少期から信者以外との交流や恋愛を許されず、布教活動に励むことだけを求められてきたという。ムチで打たれた経験もあり、「家庭と宗教以外の居場所は存在しなかった。逃れるには死ぬしかないと思った」。

 旧統一教会2世信者の男性は、小学校のころ早朝に教義を音読させられ、7日間の断食をしたこともあったといい、「自分が受けていることは虐待だと認知できていないからこそ、助けを求めることができなかった」と話した。

 北海道大学の桜井義秀教授(…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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