実弾や空包を所持した疑い チョウ類研究者を書類送検 沖縄県警

 2021年に菅義偉前首相の視察先で演習用の弾薬「空包」をばらまいたなどとして、沖縄県警は13日、沖縄県東村のチョウ類研究者、宮城秋乃氏(44)を火薬類取締法違反の容疑で那覇地検に書類送検した。宮城氏は沖縄本島北部の森を調査・研究する傍ら、2016年に過半が返還された米軍北部訓練場(東村など)の跡地で空包など米軍の廃棄物を見つけ、通報してきた。今回の空包も跡地から回収したものだ、と話しているという。

 県警によると、宮城氏は21年12月から22年9月にかけて複数回にわたり、空包や実弾を所持していた疑いがある。21年12月に菅前首相の視察先だった国頭村の港付近に約280発の空包をばらまいたほか、22年5月15日に沖縄復帰50周年記念式典が行われた宜野湾市の会場周辺で実弾1発を貼り付けたボードを掲げるなどしたという。

 宮城氏は北部訓練場のゲート前などで米軍関係車両の通行を妨げたなどとして、21年12月に道路交通法違反と威力業務妨害の罪で在宅起訴され、公判中。このほか、県知事選候補者の演説中に空包のようなものを投げつけて選挙活動を妨害したとして、22年9月にも公職選挙法違反の疑いで那覇地検に書類送検されている。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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