宮内庁が広報室を新設、トップに警察庁の藤原氏 中傷減らす狙いも

多田晃子

 宮内庁は1日、総務課内にインターネット上の発信強化を見据えた広報室を新設し、室長に警察庁長官官房付の藤原麻衣子氏(44)が就任した。皇室の方々の公務や人柄をより充実した形でタイムリーに情報提供するべく、発信内容や方法を検討する。積極的な発信により、虚偽の情報による誹謗(ひぼう)中傷を減らしていきたい狙いもある。

 広報室は室長を含め定数10人で、一般の人や雑誌、ネットメディアなどの問い合わせ窓口となる。記者クラブ加盟の新聞社やテレビ局、通信社などに対応する報道室が別にある。

 皇室の方々の名誉を損なう出版物などに対応する「渉外専門官」、広報に関する助言や新たな広報手法を検討する「広報推進専門官」といった役職がある。SNSを含めた情報発信の強化について検討を深める狙いから、民間出身者を広報推進専門官に起用し、さらに1人を補充する。まずは同庁ホームページの刷新に向けた調査・分析をするという。

藤原氏「志をもって」

 藤原氏は、茨城県警捜査2課長や警視庁組織犯罪対策総務課長、警察庁外事課経済安全保障室長などを歴任。今年3月24日付で宮内庁長官官房付を併任(4月1日付で併任解除)した。就任にあたり「大変身が引き締まる思い。天皇陛下や皇族方のお姿やご活動について皆様の理解が深まるよう、志を持って取り組んでいきたい」と抱負を語った。(多田晃子)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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