宮崎、車水没や土砂崩れで2人死亡 台風14号、広島では1人不明

 台風14号は西日本を中心に大きな被害をもたらしている。19日夕時点の朝日新聞の集計では、少なくとも2人が死亡、1人が行方不明となり、19県で101人の負傷が確認されている。

 大雨特別警報が出されていた宮崎県三股町では19日朝、山の斜面が幅約15メートルにわたって崩れているのが見つかった。家屋も巻き込まれ、土砂の中から男性(41)が救出されたが、死亡が確認された。同県都城市でも19日朝、田んぼで車が水没しているのが見つかり、車内から救出された男性(68)の死亡が確認された。

 広島県廿日市市消防本部によると、市内で男性(82)が行方不明に。119番通報した息子は「水路に落ちた可能性がある」と話しているという。

 全国でけが人も相次いだ。宮崎県では80代男性が強風であおられて転倒し、足の骨が折れるなど、12人が負傷。鹿児島県でも12人がけがをしたほか、福岡市でも70代男性が道路上で転倒し、右腕を骨折した。愛媛県でも、宇和島市内で雨漏りの修理をしていた50代男性が脚立から落ちるなど、5人が負傷した。

 道路や建物の被害も出ている。宮崎県内では土砂崩れによる通行止めが7件発生し、家屋の浸水も確認されている。宇和島市では中学校体育館の屋根の鋼板が飛ばされ、近くの住宅3棟に当たったという。

 各地で停電も広がった。九州電力によると、鹿児島や宮崎など九州7県で最大約35万戸が停電。四国電力によると、同日午後5時時点で管内の約1万8100戸が停電しているという。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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