国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」で展示中止となった企画展「表現の不自由展・その後」の実行委員会は2日午後、日本外国特派員協会(東京・千代田区)で記者会見を行った。
【動画】展示中止問題のその後 「表現の不自由展」実行委員会が会見(2019年9月2日)
※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「展示中止問題のその後 「表現の不自由展」実行委員会が会見(2019年9月2日)」に対応しております。
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中止される前の3日間を話したい
司会:よろしくお願いします。
岡本:あらためまして、「表現の不自由展・その後」の実行委員会の岡本有佳と申します。今日はよろしくお願いいたします。では早速始めさせていただきたいと思います。私たちは日本で2012年以降にヘイトスピーチといわれる差別排外主義のデモが各地で起きるようになった中、表現の自由を侵害する事件が増えているということを考え、特に第2次安倍政権以降が、数だけではなく範囲も広がっているということで、日本の植民地支配責任を問う問題に加え、原発事故や憲法9条など、現政権批判の表現に規制が及ぶようになっているというふうに認識しました。
そうした社会状況を可視化、つまり目に見える形にして表現しようということで開催したのが2015年に私たちが開きました「表現の不自由展」です。これは2012年に起きましたニコンサロンの慰安婦写真展中止事件、そして同じ年に起きました、今目の前に持ってきておりますけれども、ミニチュアの『平和の少女像』が東京都美術館で撤去された事件、これを契機に企画いたしました。そして先ほど津田さんの会見でも、ここまでが、すいません。
そして津田さんが2015年の私たちの「表現の不自由展」を見て、とても印象的で感銘を受けたということで、今回あいちトリエンナーレ2019年に招待作家として、この企画、それからこの後の4年間に起きたことも含めて企画、キュレーションしてほしいということで依頼がありました。それを聞いたときに、私はもしあいちトリエンナーレという公共の場所でこれが実現できたらどんなに素晴らしいだろうと思いました。しかし同時に心配も起きました。これは実現するためには大変だろうなと思いました。そして、1つはそれは途中で検閲や政治的圧力があるんではないかという心配です。そしてもう1つは、抗議の報道や妨害が入ったときの警備体制の問題です。
そして今日まずお伝えしたいことは、攻撃や妨害の話ばかりが報道されていますけれども、中止される前の3日間のお話をまずしたいと思います。1つ例を挙げますけれども、『平和の少女像』の隣には、今ここで見られているように1つの空いた席があります。私たちは毎日、会場で警備、見守りに当たっていましたので、この席に実際どれだけ多くの市民の方が座ったのかを見ました。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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