岡山市が職員の「孫休暇」導入へ 「病気の孫を看護」で年5日間など

 岡山市は7日、孫の出生に伴う職員の休暇制度「孫休暇」を新設すると発表した。来年4月から導入する。市によると、孫の育児のための休暇は政令指定市では初めてだという。

 新たに設けられる休暇は、①出生前後の期間、妊産婦をサポート(3日間)②日常的な育児をサポート(1歳まで5日間)③病気の孫を看護(6歳まで年5日間)④孫が遠方で暮らすケースなどを考慮し一定期間、育児をサポート(3歳まで通算6カ月間)、の4種類。①~③は有給で④は無給だ。

 市によると、「特別休暇」の扱いで孫の出生ごとに申請でき、人数に制限はないという。市の担当者は「何人の職員に孫がいるか把握できないが、証明書の提出などは求めない」としている。

 市の男性職員の育児休暇取得率は昨年度、56・7%。1週間以上育休を取得した比率も32・3%だった。市は来年1月から「1週間以上85%」の取得を目標に掲げるという。

 大森雅夫市長は会見で「(育休を取得しやすい)空気づくりが必要だ」と述べ、孫の育児を理由に退職する職員を例に挙げて、「優秀な人材を失いたくない」との考えを示した。(水田道雄)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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