岡崎市長「責任感じる」、給与一部返上を検討 事務所の違法建築問題

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柏樹利弘 高絢実

 愛知県岡崎市中根康浩市長(60)の政治団体事務所をめぐる違法建築問題で、中根氏は16日、臨時の記者会見を開いた。市の行政指導を受けた後も違法状態が続いたことを認め、「道義的責任を感じる。市民の皆様におわび申し上げなければならない」と陳謝。市長給与の一部返上を検討することを明らかにした。

 この問題は朝日新聞の報道で発覚した。中根氏は会見で、中根氏が代表を務める政治団体「中根康浩を育てる会」の事務所について、原則建物を造ることができない都市計画法の「市街化調整区域」に建ち、必要な建築基準法上の審査を受けていない違法状態だったと認めた。「長年知らずに使っていたが、勉強不足だった」と話した。

 その上で、今年1月に事務所を別の場所に移転させたと説明。ただ、現在も撤去に向けた打ち合わせなどで使っており、違法状態が解消されていないことを認めた。2カ月以内に取り壊す意向を示したうえで、「速やかにこの状況を改善しなければならない」と話した。

 2021年5月に市の指導を受けてから撤去まで時間がかかっている理由についても言及。建物を壊さずに区域内で再活用する方法などを模索していたとした上で、資金面で調整がつかなかったことを挙げた。

 土地登記簿によると、事務所があった土地は1984年に父親から中根氏に贈与された。市によると、90年に中根氏が取締役を務める会社がゴルフ練習場として開発申請し、市の許可を得て練習場が作られた。既に取り壊され、現在は残っていない。

 事務所はその跡地に建てられ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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