工藤会系組長ら市民襲撃に関与の疑い 会社役員刺傷事件で逮捕

 北九州八幡西区で2012年9月、福岡市の不動産会社役員の男性(当時72)=故人=が男2人組に刺されて重傷を負った事件で、福岡県警は29日、特定危険指定暴力団工藤会系傘下組織の元組長、今田雄二容疑者(63)=福岡県中間市=ら5人を殺人未遂の疑いで逮捕し、発表した。県警は5人の認否を明らかにしていない。工藤会による組織的犯行とみて調べている。

 ほかに逮捕されたのは、工藤会系傘下組織の組長、内蔵成(くらなり)喜八容疑者(55)=福岡県直方市=ら工藤会系の組員や元組員の4人。

 県警によると、5人は共謀の上、12年9月13日夜、八幡西区茶屋の原1丁目の路上で、信号待ちをしていた乗用車の窓をたたき割り、助手席に乗っていた男性の胸などを刃物で刺し、殺害しようとした疑いがある。発生当時、2人組の男がオートバイでこの車に近づき、男性を刺して逃げる姿が目撃されていた。

 男性と工藤会との接点は確認されていないといい、男性は生前、県警に対して「心当たりはない」と説明していたという。男性は数年前に病死した。

 記者会見で、北九州地区暴力団犯罪捜査課の山口正文課長は「工藤会にさらなる打撃を与え、県民の恐怖心、不安感の払拭(ふっしょく)に寄与する」と捜査の意義を語った。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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