市川團十郎さん、勧進帳の舞台の小松市でお練り 劇場の名誉館長にも

朝倉義統

 歌舞伎の十三代目市川團十郎白猿さんが4日、石川県小松市での襲名披露巡業公演に先立ち、市内を人力車に乗ってお練りした。

 「成田屋!」「團十郎さん! かっこいい」。JR小松駅前の通り約400メートルに集まった観衆から声が掛かると、團十郎さんは笑顔で手を振って応えた。

 小松は歴代の團十郎が弁慶を演じた「勧進帳」の舞台「安宅の関」があり、團十郎さんの父の十二代目が1987年に公演してからの縁という。今回も「勧進帳」を演じる。劇場もこの日から「團十郎芸術劇場うらら」と改称し、團十郎さんが名誉館長に就いた。

 團十郎さんは、「この劇場は監修、設計にも父が携わった。父もさぞ喜んでいることでしょう」といい、「小松のためにどれだけできることがあるか追求し、盛り上がるように、みなさんとより多くの時間を共有したい」と話した。

 お練りを見物した同市の山村冨美子さん(89)は、十二代目の小松公演も見たといい、「親子2代の團十郎さんが見られて光栄です」と話した。(朝倉義統)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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