市町村の広報誌、必要?時代はデジタル、現場の苦悩

 自宅のポストに投函(とうかん)されたり、新聞の折り込みに挟まれたりして届く市町村の広報誌。よく読んでいるという人もいれば、「そういえばあるね」という感覚の人もいるのではないだろうか。配り方によっては、広報誌を取りにいかないといけない人もいるだろう。そんな広報誌にいま、変化の波が押し寄せている。

 「時代の流れなのかもしれません。インターネットがすっかり広がって、リアルタイムで情報を発信できるようになったというのが大きな理由ですね」

 人口約3万人の岐阜県下呂市。市秘書広報課の石田華奈子さん(32)は寂しさをにじませて語った。

 市では4月から広報「げろ」の発行を月2回から1回にすることを決めた。

 これまでは毎月1日と15日に発行。1日版は行政サービスやイベント、学校行事、伝統食などをA4サイズ約20ページで紹介。15日発行の「お知らせ版」は、市合併によって行政の情報量が増えた2007年に始まり、B4サイズほどの大きさの1枚(両面)でサービスやイベントの案内を主に載せていた。

 しかし、時代はデジタル化…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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