常陽銀の40代行員が約5400万円着服 客の記録改ざん、懲戒解雇

 常陽銀行(本店・水戸市)は2日、40代の女性行員が、客が預金などを引き出したように装い、現金約5400万円を着服していたと発表した。県警境署に被害届を出すとともに、1日付でこの行員を懲戒解雇処分とした。

 広報室によると、境支店で預金や資産運用の業務にあたっていた元行員は、昨年7月~今年10月ごろ、計11回にわたって自身が担当する客5人が自分の預金などを引き出したように装い、預金記録などを改ざん。計5398万円を着服していた。生活費や借入金の返済に充てていたという。

 内部手続きに不審な点が判明したため、銀行が10月13日に元行員へのヒアリングと内部調査を開始。改ざんされた預金記録などはすでに正しく復元したといい、客に金銭的被害は生じていないという。元行員からはこれまでに500万円の返金があったが、残りの約4900万円は、銀行が損失を補塡(ほてん)したという。

 常陽銀行との取引で不審な点があった場合の問い合わせは、お客さま窓口(0120・060・131)で対応する。(宮廻潤子)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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