弁当箱、開けたらバンクシー? 前衛弁当作家の企画展

 お弁当は芸術だ! ユニークで「前衛的」な26点の弁当アートを紹介する企画展が14日、広島県廿日市市吉和のウッドワン美術館で始まった。マツコ・デラックスさんにジョン・レノン、果ては能面まで、多彩な「作品」の写真パネルが並ぶ。

 手がけたのは、広島県東広島市のデザイナー松浦美喜さん(56)。夫と息子に毎日弁当を作ってきた。2017年、息子が就職して時間や経済的にゆとりが生まれた。このころ始めたインスタグラム(nancychannel)におしゃれな写真を載せたいと、初めて作ったのが、英国の覆面芸術家バンクシーの作品だ。赤い風船は梅干しで表現。少女は、オブラートに食用の炭を水に溶いて筆で描いた。オブラートは米の蒸気で自然に溶ける。

 毎日のように作り続け、18年10月作のマツコさん弁当には約8千もの「いいね!」がつき、フォロワーも急増した。

 タレントの有吉弘行さんや俳優の山田孝之さんら、有名人のキャラ弁を数多く手がけた。ムンクの「叫び」やフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」など、芸術作品のキャラ弁も。昨年のバレンタインには「能面弁当」を夫にサプライズで渡した。普段はあまり感想を口にしない夫も、帰宅するなり一言。「さすがに怖い」

 昨秋は、山口県立美術館で開催…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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