従軍看護婦の「母」涙の別れ 樹齢100年、日赤大分県支部の松伐採

【動画】日赤の従軍看護婦たちが「母なる松」と慕った松が伐採された=神崎卓征撮影

 戦地から故郷に帰還した従軍看護婦から「母」と慕われてきた日本赤十字社大分県支部の松が害虫の被害により枯れ、3月18日夜に伐採された。看護婦らの心の支えだった松の最期。大分赤十字病院の元看護部長は、涙を浮かべながら見守った。

 日本赤十字社によると、1937(昭和12)年7月から45(昭和20)年8月の間に、全国から看護婦2万9562人、婦長1888人が従軍看護婦として派遣された。九州からは看護婦4526人と婦長252人が、中国や東南アジアの戦地や病院船などに赴き、傷病兵の看護に当たったという。九州の各県の日赤支部の記録によると、このうち176人が殉職。戦闘に巻き込まれたり、激務の中で病気になったりして命を落とした。戦地の劣悪な環境の中、栄養失調で亡くなった従軍看護婦もいたという。

 松は、死線を越えて帰還した…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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